【東京V vs 鹿児島】まだまだいるぞ、超逸材。最終ラインからゲームをコントロールする17歳・山本理仁に注目!

2019年8月10日(土)


8月8日、チームの主力を担っていた渡辺皓太の横浜Fマリノス完全移籍が電撃発表された。「監督という肩書きを外して、一人のサッカー人として皓太の立場になって考えたら、理解できることばかりだった」。ユース監督時代の教え子でもある渡辺には、「世界を意識してやれ」と常に言い続けてきた。その本人が、「このタイミングでやっとオファーが来たんです。目指すところは世界なので、それを考えると、自分がステップアップするためには、正直、もっと早く出たかった」と懇願してきたのだという。「一人のサッカー選手としてしっかりと世界を見据えて、逆算して考えてやっていることがわかって、ある意味、非常に立派だなと思いました。ただ、僕も監督という立場。非常に残念です」。1時間超にも渡ったという「腹を割って話した」末の苦渋の放出だったと、永井秀樹監督は真相を明かした。

とはいえ、サッカーは11人でやるものだ。チームの1つのストロングが抜けたら、別のストロングを生かしていけばいい。幸いなことに、東京Vには、若く、将来有望な原石がまだまだいる。

その一人として注目したいのが、山本理仁(写真)だ。永井監督のユース監督時代からの教え子。まだ17歳、高校3年生だが、飛び級で今季からプロ契約を結んだ。U-15から各世代別日本代表の常連でもある超逸材である。ユース時代は主にボランチ、アンカーポジションを得意とし、ゲームをコントロールしてきただけに、トップでも渡辺が配されることもあったアンカーでの起用も十分ありうる。ただ、現在のチーム事情から、指揮官は最終ラインに置いている。常にボールを保持し、主導権を握ってゲームを進めたいだけに、DFからのビルドアップも非常に重要である。そこに、展開力にも長けた山本を入れることで、攻撃の起点としても機能する。「どこからでも試合は作れるので」。なんとも頼もしい生え抜き17歳だ。

ユース時代から永井監督の下で指導を受けてきただけに、「細かくて難しい」と、新たに学ぶ他の選手が戦術理解に苦しむ中、早くも求められる位置どり、プレーを理解済みだというのも大きなアドバンテージ。とはいえ、前節vs京都戦では左サイドバックとして出場し、4失点という屈辱を味わった。「完敗だった。同じタイプのチームに負けた意味は大きいです。永井さんが監督になって2勝はしましたが、まだまだ本物じゃないとはっきり思い知りました」と本人。また、監督も、「京都戦を見て、まだまだ17歳だなと思った。僕のサッカーを理解はできているけれど、理仁本人が思っているほど、まだまだ本質はわかってない」と、叱咤を口にした。だが、それはある意味期待の裏返しだとも同監督。「逆に、『こいつ、いい意味で、まだまだ伸び代あるな』と思えて嬉しかった。ラインの越え方、どこでボールを受けることが相手が一番嫌か、どこに立てばボールを通せるか。そのあたりを、理仁のポテンシャルを考えたら、もっとやってもらわなきゃ困る」。その期待に完全に応えられたとき、選手として、さらなる成長を遂げているはずだ。

まずは今節鹿児島戦。「いま一度、立ち位置や、相手を見るという、基本的なところを見直して、まず、自分たちがボールを持って、主導権を握ってやっていきたい」と、精悍な笑顔で意気込みを語った。

文:上岡真里江(東京V担当)


明治安田生命J2リーグ 第27節
8月11日(日)19:00KO 味スタ
東京ヴェルディ vs 鹿児島ユナイテッドFC
味の素スタジアム(東京ヴェルディ)
みんなの総合評価 (3.4)
臨場感 (2.7)
アクセス (4.2)
イベント充実 (2.7)
グルメ (2.7)
アウェイお楽しみ (2.6)

1万円分の旅行券が10名様に当たる!スタナビ「スタジアムグルメ」投稿キャンペーン!

移籍情報