【G大阪 vs 広島】遠藤保仁が、日本人初の公式戦1000試合出場を達成。現役生活21年半で積み上げた、重み。

2019年8月9日(金)


前節のヴィッセル神戸戦後、日本人初の公式戦1000試合達成した遠藤保仁(写真)は、その数字を「長くやってきた証」と振り返った。

「家族や仲間、チームメイト、コーチングスタッフ、メディカルスタッフら、支えてもらった人たちに感謝したい。この先? 特に変わらず。少しでも数を増やせればいいかな…できれば、フル出場で」

すごい数字が並ぶ。

J1リーグ621試合、JリーグYBCルヴァンカップ72試合、天皇杯48試合、ACL(本大会)58試合。日本代表(国際Aマッチ)152試合。それ以外にもカップ戦やFIFAクラブワールドカップなど、様々な大会で数字を積み上げてきた。

そのうち、日本代表は歴代最多を数え、J1リーグへの出場は昨年限りで引退した楢崎正剛が持つ歴代最多の631試合に次ぐ2位につける。このまま順調に出場を続ければ、楢崎の記録を抜くのも時間の問題だろう。そんな彼に「それにしても、すごい試合数を戦ってきましたね」と水を向けると珍しい言葉を返された。

「メディアの方に聞いたんですけど、世界的に見てもカシージャス、ブッフォン、シャビら、世界で10人も達成できていない記録らしい。ここ50年を振り返ってプロサッカー選手になった人口は…ともすれば世界に1億人くらいいると考えれば…間違いなく、すごい」

普段はあまり個人の数字や記録にこだわらない彼だからこそ驚きを隠せずにいると「だって、すごいから」と笑い、過去に記憶を巡らせた。

「練習ももちろん大事だけど、選手が一番伸びるのはやっぱり試合。毎シーズン、ほとんどの公式戦のピッチに立ち、本気の勝負をコンスタントに続けてこれたから、その数も増やしてこれた。そう考えても…プロ1年目、横浜フリューゲルスでの開幕戦に出場できたのは大きい。そこで初めてJリーグのレベルを肌身で感じ、自分の物足りなさも知って、この舞台をもっと戦いたい、ここで活躍したいと思えたことで今の自分がある。そこから毎試合、もっと、もっとと思って戦ってきて1000試合につながった」

いつの時代も、努力の人だ。

本人が多くを明かすことはないが、周りのスタッフ陣からは、その陰でたくさんの『戦い』を繰り広げてきたと聞く。

自主トレやケア、治療まで、必要と感じたことにはその都度、真摯に取り組み、時代の流れに応じて備えなければいけないと感じたことは、例えばそれが苦手なことでも、目を背けることはなかった。練習後、クールダウンを兼ねてゆっくりとグラウンドを走る姿を見るようになって、かれこれ10年以上が経つ。そんなふうに必要だと感じたことをコツコツ、コツコツ。他の選手なら休むようなケガを抱えながら何食わぬ顔でピッチに立っていたのも1度や2度ではない。その理由を尋ねると、涼しい顔で笑った。

「こんなことをやりました、ってことは、プレーに出るから。それで評価されればいい」

プロサッカー選手としてのプライドに満ちた言葉だった。

文:高村美砂(G大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第22節
8月10日(土)19:00KO パナスタ
ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島
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